2004年2月05日


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「 裁 判 を 正 す 会 」 事 務 局 


 「司法の民主化」と「裁判の公正」を求めてきた私たちの運動も、基礎編・応用編をへて、いよいよ今期は仕上げの段階」になりました。

 

■ 当初の会員の裁判は、自分で立派に準備書面が書け、かつ証拠収集も十分にできているのに、矛盾だらけの「でたらめな理由」で敗訴にされるものばかりでした。
 知恵を集めて調べると、原因は「法曹の不正」にありました。

 そこで先ず、「裁判の腐敗の実態」と「不正の手口」を国民に広く知らせることから運動を開始しました。
 それが「民事裁判ものがたり」の出版でした。

 当初の会員の方々の裁判は多くが手遅れ状態でしたが、その方達の努力の積み重ねと犠牲の上に、ここ2、3年、会員の裁判はほとんどが「勝訴」・「勝訴和解」です。

 「裁判を正す会」の目的は「司法全般の民主化」を求めることで、個々の裁判には立ち入らないことにしていましたが、せっかく会員になっていただいたからには、やはり個々の裁判でも、勝訴でなくても、最低「自分が納得できる結果」を得ていただかなくてはと考え、(1)「書面の書き方」、(2)(現実問題として事件を再現することは不可能であり、裁判に絶対を求めても無理だから、本当はムダと言いたいところです。)「勝敗の満足度」をどこに設定するか、どの線で我慢するか等のコツをつかんでもらうために、昨年1年間は「会員ひろば」をカラーでプリントアウトしてお届けしました。

 確かにカラーでプリントアウトした、それだけの「成果」はありましたが、前回で、これまでの蓄え(年会費とカンパ)を全部使い果たしてしまいました。
 お金のこともありますが、インクリボンの交換などで、HPを掲載すると、毎回1週間くらい寝ずの作業になり、冨嶋はパソコン技術の勉強もまったくできず、このままでは進歩がありません。

 そういうことで次回から、また白黒でコピーする「以前のやり方」にもどさせていただきます。

■ 検察のワル、弁護士のワルは小説でも頻繁に出てきますが、「白粉をぬった狼」であるのに「裁判官のワル」「国民の良識の死角」になっていました。

 以前は調書の改ざん・改変を言っても、信じてくれる人がいませんでしたが、今では、特に交通事故で裁判を経験した人間は「あの人たちは、インチキをやるよ」と言うようになり、インチキ裁判の「情報」が世間に浸透してきました。
 そのせいで少しは不正がやりづらくなったこともあり、以前のように頭に血が登った電話が事務局にかかってくることはなくなりました。

 確かに「裁判を正す会」の活動は一定の成果はあげましたが、決定的なことはなし得ておりません。
 第2回総会で決議した「記録機材の法廷内使用解禁」も手つかずのままです。

 それが冨嶋にとっては長い間心の負担になっていました。せめて活動の原点である「記録機材の法廷内使用解禁」の重要性を世間に知らしめなくてはと、今回の提訴に踏み切りました。

 口頭弁論が開かれて、事案が「審議の土俵」にあがることを目的とし、同時に「口頭弁論の開廷」にあわせて、「インチキ裁判を封じ込めるための裁判」が提起されたことを、世間に広く知ってもらうための「テンション」を最高のところにもって行こうと、5年くらい前からHPのアクセス数を増やす努力をしてまいりました。月700件くらいだったアクセス数が1月は15000件近くまでになりました。

 判決は期待しない捨て身の提訴ですから、裁判所の抵抗が強く1年かかりましたが、HPのアクセス数が最高になったところで、口頭弁論が開かれたことで、目的は達成されたと同じです。

 「記録機材の法廷内使用解禁」が実現するか否かの、今後の裁判の展開は、国民の関心、マスコミの協力にかかっています。
 「裁判を正す会」の活動だけでは達成することはできません。
 それでも運動を継続し、一歩でも前進するしかありません。

 しかしこの現実だけはしっかり認識しておいていただきたいです。
(1) 司法記者クラブからの傍聴は1社もなかったこと。
(2)
 これまで10年近く親しくしてきた弁護士さん、新聞記者のうちの数人から今年は年賀状がきませんでした。弁護士さんと結婚した大学時代の同級生からもきませんでした。
(3) それに「会員ひろば84」に書きました「口頭弁論調書」の件
・・・日本社会も司法もまだ
「封建時代そのままの状態」です。

 法曹は「ちっぽけな、ちっぽけな法曹村という姑息な社会」です。
 破産管財人になることは大きな利権であり、金権弁護士が言っていた。「このたび裁判所から管財人就任の辞令を賜った」と。
 裁判所が牛耳る
「法曹村」の中でしか仕事ができない仕組みで、村の外に活路はない。・・・このことから「裁判所改革」なくして、「司法の民主化」はなし得ないと考えます。そのために「世論の喚起」が絶対不可欠です。

 

■ 年会費、カンパをどこまで有意義に使うことができるかわかりませんが、もう1年、司法の民主化・浄化にむけて運動をつづけようかと思われる方は、同封の振込用紙でお振り込みをお願い致します。

 すでにお振り込みいただいた方、あるいは今年になって振り込まれた方は不要です。

 今期は余裕をもって、柔軟に、最後の仕上げに邁進する覚悟です。

 黙っていないで、「会員ひろば」に積極的に投稿して、「裁判を正す会」の活動を盛りあげてください。会員お一人、お一人の意見が貴重です。

 

■ 福井雅樹さんから「決定」の知らせが届きました。

 これからどこかの刑務所に移送され、えん罪の刑に服すことになるのでしょう。
 拘束の身でありながら、多くの友人に助けられて、福井さんはよく闘ったと思います。
 自分のHPを開設して、拘置所の中から
「情報」を発信したことが、えん罪防止のための「容疑者取り調べの録画制度導入」・「取り調べ段階からの弁護士採用」に、きっとつながっていくことでしょう。

◆ 04年2月4日付の速達郵便
 手紙には必ず検閲の印が押してあります。
 
「看守の暴力」は1ヶ月以上も前から始まっているのに、どうしてとめないのか。
 本人は殺されるような身の危険を感じています。
 弁護人にも報告し、弁護人からも抗議がいっているはずです。

 自分は、今のところ、東京拘置所より無事に(刑務所に)移ることだけを必死に考えています。
 看守の人に、そーとーな
恨みを持たれてしまって、本当に怖ろしいことが、凄く感じる状況です。こんなこと、あっていいのかという世界です。
 今後も会報は見せていただいて、学んでいきたいと思っています。
 いろいろありがとうございました。
 これからも見守っていただければ幸いです。
 
腐っていても、権力は強いから、権力なんですね。

■ 容疑者取り調べ録画制度導入を国際法曹協会が提言

 世界各国の弁護士会や法律家でつくる国際法曹協会(事務局ロンドン)は26日、容疑者の取り調べに録画の制度を導入するよう日本政府に提言する調査報告書を発表した。
 日弁連の要請で昨年11月に調査団が来日し、法務省や警察庁、最高裁で聞き取りをしたり、警察の取調室などを視察。冤罪(えんざい)とされた事件の事例研究なども行っていた。(
20004年1月27日付「日本経済新聞」)

■ 政府が推進する「改革」は、まさしく司法経済効率化国家統制に他ならない